やー面白かった。
メインのスタッフが5bpということもあって、いつものニトロとはだいぶ雰囲気違うけど、これはこれでなかなか新鮮。話の進め方と伏線の回収の仕方はかなり巧かった。
ただ、うまくまとまりすぎてる分、予定調和が過ぎてて強烈に引きつけられるところが少なかった気もする。キャラクターにしてもそんなに強烈にハマれそうなところが薄かった気がするのが残念といえば残念。
攻略サイト片手に進めたところ、Aルートのほかに、一回クリアしたら進めるBルートもあるようで、それも含めてやってみた。
1回目のルートで主な謎は大体明らかにされてたと思うけど、ニュージェネ事件のうち真相がはっきりしたのが2つだけ。
Bルートは終わりの方までの展開は大体Aルートと同じだけど、最後の方の展開が少しだけ違ってて、その中で残りのニュージェネ事件の真相も明らかになるというもの。
それで謎も大体全部片付いて話もきれいにまとまった……と思ったら、Bルートの結末はどう見てもバッドエンドです。本当にありがとうございました。正直、「そりゃねーよ」と思った。救いがなさ過ぎるという意味で。
主人公はヲタくさい言動と2ch語満載なモノローグはかなりアレだが、再現度が高く非常にナチュラルだったので、却ってすんなり納得できてしまった。電車男のドラマみたいにイライラするような不自然さもなかったし。
しかしタク、キモヲタキモヲタ言ってる割に、外見の見た目はそんな悪くないように見えた。言動と性格は悪い意味でリアルすぎて可愛くないけど。キャラデザの仕様といえば仕様なのか。
「他人と共有することによって妄想を現実とする」という設定については、涼宮ハルヒよりは牧野修の「MOUSE」の方に近いような気がした。これにも妄想(幻覚)で作られた人間とか、同調することで幻覚を共有するとか、似たような素材が使われてるけど、料理の仕方が全然違うので印象も違う。MOUSEの方が病んでる感じが強くて好きだったりするけど。
[tmkm-amazon]B0013NBGRY[/tmkm-amazon]