15話以降におけるジョセフの暴走状態と寝太郎状態のいったりきたり、あれを防ぐためにはどうすればよかったかを妄想してみた。
思えば後半でジョセフがツヴェルフに散々利用されて暴走するの、あれは主人公の役割じゃなかった気がする。というより、どうもジョセフのキャラを考えると向いていなかった気がする。
ツヴェルフに踊らされてバーサーカーになる役割のキャラが必要だったというのなら、ジョセフじゃない、他の奴にやらせても良かった気がする。例えばそう、マレクとか。
マレクがツヴェルフに回収された後、叩き起こされてバーサーカーの力を注入されて、んでそれを過ちを償うためだとむりやり自分を納得させて受け入れてしまう。そして結果として暴走して、それをジョセフが止めようとしたのなら、ジョセフも「暴走マレクを止める」という役割が出来ることで寝太郎化は防げたろうし、マレクとて本編の半分を寝たきりで過ごすことは防げたのでは。
最終的に過ちに気付いて姉共々ツヴェルフから離脱してから(あるいはアマンダに強引に連れて行かれて)、自分の役割を悟ってザーギンの元に向かったというのなら、彼の成長もより一層際立たせることができるだろうし。
23話のマレクはかっこ良かったけど、22話で復活する過程がそれまで放ったらかしにされてただけに、どうも唐突な感じが拭えなかった気がするから。最初の過ちの後ずっと寝てたままで、急に復活させられて急成長するよりは、そのぐらいの紆余曲折を経た方が成長している感じを出せたのではなかろうか。
…あれ? これじゃまるでマレクが主人公みたいじゃないか。群像劇だから彼も主人公の一人って解釈でいいのかもしれないけど。
そもそもマレクをジョセフの代わりに暴走させたら、ジョセフはマレクを止めようとする以上の役割を果たせなくて、結局脇役化しそうな気がする。確かにこりゃ動かすの難しいわ。この主人公。
成長する過程を描くのに向かないキャラだった、というのが致命的だったんだろうか。
っていうかジョセフも寝てるとこをアマンダに運ばれるんじゃなくて、自分の意思でアマンダについていくとかしてツヴェルフから離脱してたんなら、一度はバーサーカーになってもちゃんと主人公らしくできて寝太郎状態も防げたんじゃないのか。んでヘルマンと衝突したり(というか一方的に衝突されたり)共闘したりも出来たかもしれない。