ブラスレイター22話の感想です。ネタバレにつき反転しております。ご注意ください。
※反転解除および追記しました(9/18)
ヘルマンの最期については、正直覚悟はできていました。途中から、よくて相打ちかなーとは思ってたけど、本当にその通りになっちゃったし。
だけど、この静かな緊張感を伴う燃え展開、この救いのなさ、やっぱり虚淵は俺たちの虚淵さんだ!
特に空中戦の展開と、お互い負傷しながら墜落するところと、その後のもみ合い、マレク覚醒に至るコンボは最高だった。それこそ沙耶の唄の井戸エンドに勝るとも劣らぬ最大瞬間風速です。
ヘルマンの死んじゃったのは哀しいけど、とても彼らしい最期でした。何より守りたい者を守れて、満足して死んでいけたことに対しては、心からの祝福を送りたいです。今回の脚本が虚淵さんで本当によかった。最大限に彼らのパフォーマンスを生かした(ジョセフ以外)、悲しいけど納得のいく結末でよかった。
そして、最期にようやく思いを伝えようとして、伝える前に死んでしまう無念さも、心憎いところで持っていかれました。
虚淵さん、ヘルマンの最期を、最高に美しい形で飾ってくれて、ありがとう。
マレク、本当の苦しみはこれからだろうけど、君も格好よかったよ!
でも結局、ジョセフは今週も寝太郎かよ! 予想はついてたとはいえ、そりゃないよ!
いや、登場すらしなかったというのは予想以上に酷ぇ。
せめて、ジョセフだけ先に起きてたことにして、マレクのベッド脇にでも座らせておいて、ヘルマンがマレクに語りかけるシーンの前後にでも静かに対面させるシーンでも入れておけばよかったのに…。
ヘルマンとジョセフが静かに対峙するシーンはほしかった。病人の部屋ならヘルマンもいきなり殴り掛かったりはしないだろうし、結局分かり合えなくてもいいからさ。
だけど、出番すら無いって一体どういうことだこんちくしょう。
シナリオ上の都合でヘルマンが死んじゃうのは回避させられなかったのだとしても、一度も出てこないってのはいくら何でも不自然極まりないだろうと。役立たず通り越して不自然。だったらあの場所で拾うなよと。
これじゃあ、影が薄いと言われていた前半部分の方がまだ主人公してたんじゃないのか。虚淵さん、あんたジョセフに恨みでもあるのか。