アニメージュオリジナルにBLASSREITER特集が載っていた。
内容は板野監督インタビューとNiθ氏によるキャラクターの設定画、石渡氏によるメカニックの設定画。
板野監督のインタビューによると、後半のジョセフが首輪付きで暴走するようになったのは、前半でマレクを救えなかったことへの負い目から逃れたかったからだそうな。
それを考えたらあの後半の迷走っぷりにも納得がいく。マレクの幻影がやけに鬼畜なのは救えなかった事に対する自責の念というのはわりと既出な気がするけど、暴走の理由が逃避という発想は無かった。なんであんなに唯々諾々とツヴェルフの飼い犬に成り下がるかがやっと分かった。
だとしたら、ジョセフは逃避から向き直ってちゃんとした方向に進むというのが妥当な進み方だったのかもしれない。が、実際には正しい方向に進む所は描かれる事なく最後ギリギリで起きて「俺はお前を凌駕した」。
いくらなんでもそりゃないよと改めて言いたい。迷走から立ち直った後のそこが大事なんじゃないのか。それが描かれていないのが非常に残念である。尺が足りなかったのか、迷走期間を引っ張りすぎたせいなのか。
ジョセフの資料は初期設定らしきNiθ画が何点か。
今とはびみょーに違うけど、全体的にはそう変わらない。影のある色っぽさが増し増しで俺によし。
ブラスレイターverのラフスケッチもあって、今より細くてあんまり重厚な感じがしなかった。ゴテゴテしていないせいかもしれない。
過去編ジョセフの板野監督指示書も載っていて、「☆10才のジョセフエコロジーファッション」とか「この頃のジョセフには輝くような笑顔があった!」みたいなタイトルが付けられていて吹いた。
あのシャツは麻袋を縫って作ったとか、靴は破れた古靴をガムテープで修理して使っていたらしい。
マレクは19歳verのみ載っていたけど、Niθ絵の方がより男らしくなっている気がする。他にもアマンダやゲルトの設定画も何点かあった。全員集合のNiθ絵とか。
一番凄かったのがザーギンで、黒スーツに赤マントに眼帯に煙草の悪人顔。決定稿のさわやかさんとはもはや別人。設定段階では典型的な悪人のようなキャラ設定だったようだけど、それにしても何度見ても吹いてしまう。厨二病通り越して恥ずかしすぎるw
今のザーギンも相当ぶっとんだファッションセンスではあるけれど(スーツに裸足とか)、それに輪をかけて凄い。
このザーギンの設定だけでも読む価値はあると思う。っていうか確実に吹きます。立ち読みしたり人前で読む時には、うっかり変な顔したり挙動不審にならないようにお気をつけて。
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